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ワイヤーカット放電加工とは?高精度・複雑形状を実現する特殊加工の活用法

金属部品の外注で「ここだけは放電加工じゃないと難しい」と言われたことはありませんか。中でもワイヤーカットとは、放電加工の中でも特に高精度・高品位な仕上がりが期待でき、金型や精密部品の複雑形状の加工でよく選ばれる特殊加工です。
ただし、ワイヤーカット高精度の放電加工と聞いても、どんな原理で、どこまで精度が出せて、どんな材質・板厚に向いているのかを正しく理解している担当者は多くありません。その結果、「想定よりコストが高い」「納期が合わない」「寸法公差が出ない」といったミスマッチが、外注先との間で起きがちです。
本記事では、ワイヤーカット放電加工の基本原理から、他の加工方法との違い、外注時に押さえたい依頼のコツまで、イコマ工業の事例も交えながらわかりやすく解説します。

1. ワイヤーカット放電加工とは何か?高精度で複雑形状を実現する特殊加工の活用法を最初に押さえる

金属加工や金型製作を外注しようとしたとき、「この形状は削れない」「焼入れ後なので加工不可」と言われて行き詰まるケースは少なくありません。その“最後の選択肢”として検討いただきたいのが、ワイヤーカット放電加工です。ワイヤーカットとはどのような加工か、放電加工でなぜ高精度が出せるのか、複雑形状の加工の外注で成功させるための基本を、初心者の方にもわかる言葉で整理していきます。まずは原理と特長を押さえたうえで、自社案件に向くかどうかを判断できる状態を目指しましょう。

1-1. ワイヤーカット放電加工の基本原理

ワイヤーカットとは、細いワイヤー線と金属ワークの間に「放電(電気の火花)」を発生させ、そのエネルギーで金属を少しずつ溶かして切り進める放電加工の一種です。機械の刃物で削る切削加工と違い、ワイヤー自体はワークに触れず、ミクロン単位の隙間で放電を繰り返します。ワイヤー径はおおよそ0.1〜0.3mmと非常に細く、NC制御で任意の形状に沿ってワイヤーを走らせることで、外形カットや内部抜き、微細スリットなどを高精度に加工できます。

項目 内容
加工原理 ワイヤーと金属間の放電エネルギーで金属を溶融・除去
ワイヤー材質 真鍮、被覆ワイヤー、銅系合金など
ワイヤー径 一般的に約0.1〜0.3mm(用途により使い分け)
主な用途 精密金型部品、治具、抜き型、微細部品の外形・内形加工

1-2. なぜ高精度な加工ができるのか

高精度の放電加工と言われる最大の理由は、「刃物で押し付けて削らない」ため、機械的な力によるひずみや工具摩耗の影響が極めて少ない点です。ワイヤーカットではワイヤーが常に送り出されながら使用されるため、工具摩耗で切れ味が落ちる、といった概念がありません。さらに、仕上げパスを変えることで放電痕を細かくし、±数ミクロンレベルの寸法精度や面粗さを狙うことができます。精密金型や治具など、公差が厳しい部品を安定して量産するうえで、非常に有利な加工方法と言えます。

  • 工具摩耗の影響が出にくく、寸法が安定しやすい
  • 切削力によるワーク変形・びびりがほぼ発生しない
  • 仕上げ条件を変えることで、ミクロン単位の微調整が可能
  • 焼入れ後の仕上げにも対応でき、熱処理変形後の寸法合わせに有効

1-3. 複雑形状の加工に強い理由

「どうやって刃物を入れるのかイメージできない」「内側の角が鋭角すぎてエンドミルが入らない」。そんな形状でも、ワイヤーカット放電加工なら対応できる場合が多くあります。ワイヤー径が極細であることに加え、上側と下側のワイヤーガイドを別々に動かせる機種では、テーパ形状や上下異形状など三次元的な輪郭も形成可能です。また、ワイヤーを一筆書きのように連続して走らせることで、内部のくり抜きや極小スリットなど、切削では難しい形状を安定した精度で加工できます。

  • 極小R・鋭角コーナーなど、切削工具では残りやすい箇所の仕上げに強い
  • 内部抜き形状や細長いスリットなど、工具侵入が難しい部位の加工が可能
  • 上下異形状・テーパ形状など、上下で異なる輪郭を持つ部品にも対応
  • 位置決め用キー溝や精密嵌め合い部の最終仕上げとして活用できる

1-4. どんな材料に向いているのか

ワイヤーカット放電加工は、電気を通す金属であれば基本的に加工対象となります。切削で「硬すぎて工具が持たない」「超硬なのでコストが高い」と言われる材料ほど、ワイヤーカットのメリットが大きくなります。金型用のプリハードン鋼や焼入れ鋼、超硬合金、ステンレス、チタン合金など、難削材の複雑形状の加工の外注先としてもよく選ばれる理由はここにあります。

材質 ワイヤーカット適性
炭素鋼・構造用鋼 ◎一般部品・治具・簡易金型など幅広く対応可能
金型用鋼(SKD、SKHなど) ◎焼入れ前後どちらも加工でき、仕上げ加工に最適
ステンレス鋼 ◎変形しやすい薄板や精密部品の加工に有利
超硬合金 ◎切削困難な材質でも高精度に輪郭加工が可能
アルミ合金 ◯加工は可能だが、切削の方がコスト有利な場合も多い

1-5. 他の加工方法との違い

ワイヤーカット放電加工は、マシニングセンタによる切削加工や平面・成形研削と比べて、「刃物がワークに触れない」「加工応力がほとんどかからない」という点で大きく異なります。そのため、薄板や細長い部品でも、クランプによるひずみや切削抵抗による曲がりを抑えた状態で加工できます。また、加工できるのは基本的に「輪郭(外形・内形)」であり、広い面をさらったり、深いポケットを掘る用途には向いていません。各加工法の得意・不得意を理解し、工程を組み合わせることで、コストと品質のバランスを最適化できます。

加工方法 主な特長
ワイヤーカット放電加工 高硬度材・複雑輪郭に強く、変形が少ないが、加工スピードは遅め
マシニング(切削) 立体形状・ポケット加工に有利で能率が高いが、工具径による制約がある
研削加工 平面や円筒などの高精度仕上げに最適だが、形状自由度は限定的
型彫り放電加工 電極形状を転写し、深いポケットや三次元形状を成形できる

1-6. ワイヤーカット放電加工に向いている案件

ワイヤーカット放電加工は、「複雑形状×高精度×難削材」の条件が重なるほど、検討する価値が高いプロセスです。また、試作や少量多品種生産で高い精度が求められる案件、既存金型の部品のみを作り替えたいケースでも力を発揮します。他社で「工具が届かない」「加工コストが見合わない」と断られた図面をお持ちであれば、一度ワイヤーカットでの検討余地がないか、専門業者に相談してみることをおすすめします。

  • 精密金型部品(パンチ・ダイ・シムプレートなど)の高精度仕上げ
  • 試作段階での形状検証が必要な複雑輪郭部品
  • 焼入れ済み部品の寸法修正・形状変更・補修加工
  • 少ロットで高精度が求められる医療機器・自動車・電子部品用治具

1-7. ワイヤーカット放電加工の向き不向き

一方で、ワイヤーカット放電加工は「万能の加工方法」ではありません。加工スピードは切削に比べて遅く、単純形状を大量に作る量産品にはコスト的に不利になる場合があります。また、導電性のない樹脂やセラミックスは原則として加工できず、厚みが極端に薄い箇所や、大面積の平面仕上げにも向きません。どこまでをワイヤーカットで行い、どこからをマシニングや研削に任せるかを考えることが、コストと品質の最適な落としどころを見つけるポイントです。

向いている案件 向いていない案件
高精度な輪郭加工や内部抜きが必要な少量・多品種部品 同じ形状を大量生産する単純プレートなど
焼入れ後の寸法合わせや金型部品の補修 広い平面の仕上げや厚み方向の高能率加工
超硬・ステンレスなど難削材の複雑形状部品 樹脂・セラミックスなど非導電性材料の加工

2. ワイヤーカット放電加工でよくある課題と失敗を防ぐポイント

ワイヤーカット放電加工は、正しい前提条件と図面指示が揃えば非常に再現性の高い加工ですが、そこを誤解したまま外注すると「寸法が合わない」「納期が読めない」といったトラブルにつながります。ここでは、金属加工を外注する担当者の方が押さえておきたい、典型的な課題とその防ぎ方を整理します。高精度の放電加工の強みを活かすためにも、「どこまで要求し、どこを任せるか」を事前に共有しておくことが重要です。

2-1. 寸法精度で起こりやすいトラブル

ワイヤーカットはミクロンオーダーの精度が出せる一方で、「どの面を基準に測るか」「組み立て状態でのクリアランスをどう考えるか」が曖昧なまま依頼すると、完成後に「図面値どおりだが、実機では合わない」という問題が起こりがちです。また、熱処理前後での寸法変化を織り込まずに図面化した場合も、想定と異なる結果になりやすいポイントです。図面段階で、基準面・基準穴・基準ピンなどの設計意図を加工業者と共有し、必要に応じて寸法の出し方を一緒に見直すことで、トラブルを大きく減らせます。

  • 測定基準が共有されておらず、検査結果の解釈が食い違う
  • 嵌め合い部のクリアランス指示が不足し、組み立て時に渋い/ガタが出る
  • 熱処理後の変形を見込まずに設計し、ワイヤーカットだけでは補正しきれない
  • 寸法公差が厳しすぎてコストが跳ね上がるケースがある

2-2. 加工時間と納期に関する誤解

「NCで自動加工だからすぐできるだろう」「形状は単純だから短納期でいけるはず」といったイメージと、実際のワイヤーカットの加工時間にはギャップが生じることがあります。ワイヤーカットは高精度な一方で、金属を溶かして少しずつ削るため、切削加工に比べて加工速度が遅く、板厚や切断長が長くなるほど時間がかかります。
また、試作であっても段取り・プログラム作成・ワーク固定・検査といった工程は必要であり、「機械が動いている時間=納期」ではありません。見積や納期の相談時には、図面だけでなく数量・優先度・他工程との関係を共有することで、現実的なスケジュール提案が受けやすくなります。

要素 加工時間への影響
板厚 厚いほど1パスに要する時間が長くなる
切断長 輪郭の全周長が長いほど加工時間が増加
要求精度・面粗さ 高精度仕上げ用の追い切り回数が増え、時間がかかる
段取り難易度 位置出し・芯出しが難しいほど前準備時間が増加

2-3. 図面指示で見落としがちな注意点

複雑形状の加工の外注の図面では、「加工そのものより、指示の抜け・曖昧さ」が失敗の原因になることが多くあります。ワイヤーカットの場合、貫通させるのか止まりにするのか、ワイヤーのスタート穴をどこに開けてよいのか、基準となる側をどちらにするのか、といった情報が不足しがちです。また、公差記入がないために「通常の切削レベルでよい」と解釈され、期待していた高精度の放電加工が得られなかったという事例も見受けられます。外注先と共通の認識を持つために、図面に書くべき最低限のポイントを押さえておきましょう。

  • ワイヤー貫通の可否(どこまで切り抜いてよいか)
  • スタート穴の位置指定の有無(外観や強度上、制限があるか)
  • 基準面・基準穴・重要寸法に対する明確な公差指示
  • バリ・面取り・R仕上げの要求レベル(エッジの鋭さをどこまで許容するか)

3. ワイヤーカット放電加工と他の加工方法の使い分け

ワイヤーカット放電加工を最大限に活かすには、単独工法として考えるのではなく、マシニング・型彫り放電・研削など他の加工方法との組み合わせで「どの工程で何をやるか」を整理することが重要です。
ここでは、代表的な加工方法との違いと、どのように使い分けるとコストと品質のバランスが取りやすくなるかを解説します。自社で設備を持たない場合でも、工程イメージを掴んでおくことで、複雑形状の加工の外注時の打ち合わせがスムーズになります。

3-1. マシニング加工との使い分け

マシニングセンタは、ドリルやエンドミルを使って、穴あけ・ザグリ・ポケット加工・三次元形状の切削を高能率で行える設備です。一方、ワイヤーカットは穴を掘るのではなく、輪郭を切り抜くのが得意で、加工速度はマシニングほど速くありません。そのため、「荒加工はマシニング、仕上げ輪郭はワイヤーカット」という役割分担を行うことで、トータルのコストと精度を両立しやすくなります。外注時には、「どこまで自社または他工程で加工済みか」「ワイヤーカットで何を仕上げたいか」を明確にして依頼するとよいでしょう。

工程 マシニング向き ワイヤーカット向き
荒加工 大きなポケット・肉取り・段差加工
仕上げ加工 3D形状の自由曲面、広い面の仕上げ 輪郭寸法・嵌め合い部の最終仕上げ
穴加工 ねじ穴・リーマ穴・座ぐりなど スタート穴からのスリット・内抜き

3-2. 型彫り放電加工との違い

同じ放電加工でも、「型彫り放電加工」と「ワイヤーカットとは」役割が異なります。型彫り放電は、銅やグラファイトで作った電極形状を金属に「型押しする」ように転写する加工で、深いポケットや三次元的な凹形状を得意とします。一方、ワイヤーカットはあくまでワイヤーの通り道が輪郭線となり、外周や内周を切り抜いていくイメージです。金型で言えば、キャビティ形状(凹側)は型彫り放電、パンチやダイプレートの輪郭はワイヤーカットといったように、役割分担が一般的です。

  • 型彫り放電
    電極形状をそのまま彫り込むため、三次元凹形状の成形に最適
  • ワイヤーカット
    ワイヤーの通り道がそのままカットラインになるため、平面輪郭の精密加工に強い
  • 両者とも切削困難な高硬度材に対応できるが、形状の自由度が異なる
  • 金型では、型彫り+ワイヤーカット+研削を組み合わせて精度と寿命を確保するのが一般的

3-3. 切削加工と研削加工との比較

切削加工(旋盤・フライス・マシニング)は、工具がワークに直接接触し、刃で金属を削り取る加工方法です。研削加工は、砥石で金属を少しずつ削り、高精度な寸法と面粗さを実現します。これらに対しワイヤーカットは、「接触しない」「加工応力が非常に小さい」という特長があり、変形を嫌う薄板部品や、長尺で細い部材の輪郭加工に適しています。一方、平面度や円筒度など、幾何公差を高いレベルで管理したい場合は、ワイヤーカット後に研削で最終仕上げをかける工程設計もよく採用されます。

項目 切削加工 研削加工 ワイヤーカット
加工精度 中〜高精度(条件次第) 高精度(μmオーダー) 高精度(輪郭・寸法に強い)
形状自由度 3D形状・ポケットに強い 平面・円筒など限定的 2D輪郭・内部抜きに強い
加工負荷 切削抵抗あり、変形リスクあり 比較的低いが接触あり ほぼゼロ、非接触

4. イコマ工業のワイヤーカット放電加工でできること

イコマ工業株式会社では、金属加工・特殊加工・金型製作の現場で培ったノウハウをもとに、ワイヤーカット放電加工を他の工法と組み合わせた提案を行っています。単に「図面通りに切る」だけでなく、「どう工程を組めば短納期・高精度・コストのバランスが取れるか」を一緒に検討できるのが特徴です。ここでは、対応可能な材質や板厚、精度レンジ、試作・短納期案件への取り組み方について概要をご紹介します。

4-1. 対応できる材質と板厚

イコマ工業のワイヤーカット放電加工では、一般構造用鋼から金型用鋼、ステンレス、アルミ、超硬合金まで、幅広い材質に対応しています。特に、金型製作や治具製作で用いられる焼入れ鋼やプリハードン鋼、超硬など、切削では難削材に分類される材料の加工実績が豊富です。板厚についても、薄板の精密スリットから、厚みのあるプレートの貫通カットまで、用途に応じて加工条件を最適化しながら対応しています。

材質 概要
一般鋼材(SS、S45Cなど) 治具・機械部品・試作部品などに幅広く対応
金型用鋼(SKD、SKH、NAKなど) 金型部品・パンチ・ダイプレートなどの高精度加工
ステンレス・アルミ 医療機器・電子機器関連の精密部品や治具
超硬合金 抜き型部品や耐摩耗部品など、難削材の輪郭加工

4-2. 対応できる精度と公差

ワイヤーカット放電加工はもともと高精度な加工方法ですが、イコマ工業では測定設備と工程設計を組み合わせることで、量産・リピート品でも安定した寸法管理を行っています。一般的な金型部品であれば、±0.005mmレベルの寸法公差にも対応可能であり、重要部分については工程内検査・最終検査を通じて品質を確認します。また、要求される公差レベルに応じて仕上げパスや段取り方法を変えることで、「必要な部分だけ高精度に仕上げ、その他はコストを抑える」といったメリハリのあるご提案も可能です。

  • 嵌め合い部・ガイド部など、重要寸法に対するμmオーダーの寸法管理
  • 組立状態・使用条件を踏まえた公差設定のご相談
  • ワイヤーカット単体では難しい幾何公差へは研削との組み合わせ提案
  • リピート品・金型部品の定期交換品に対する安定ロット供給

4-3. 短納期と試作ニーズへの対応

試作開発や設備トラブル時には、「1個だけ、できるだけ早く、高精度で」が求められる場面が多くあります。イコマ工業では、ワイヤーカット専任オペレーターによる柔軟な段取りと、工程内の優先順位変更によって、試作・緊急品の短納期対応にも取り組んでいます。また、試作段階では図面が確定していない状態でのご相談も多く、3Dデータや簡易スケッチからの形状提案、加工方法の選定支援も行っています。「どの工法で作るのが最適かわからない」という段階でも、お気軽にお問い合わせいただけます。

ニーズ イコマ工業の対応例
試作1個だけを早く欲しい 工程優先度の調整と最適条件の選択で短納期対応
図面が固まっていない 構想段階の形状相談・加工可否検証をサポート
金型が止まってしまい緊急で部品交換が必要 現物採寸や図面読み替えによる代替部品の提案

5. ワイヤーカット放電加工を外注するときに押さえたい依頼のコツ

ワイヤーカット放電加工を複雑形状の加工の外注の選択肢として活かすには、「図面を送って終わり」ではなく、加工会社と情報を共有しながら進めることが重要です。とくに、どの寸法を優先したいのか、どの部分は多少の融通が利くのか、加工後にどんな工程が続くのか、といった背景情報を伝えることで、より実用的でコストバランスの良い提案が受けやすくなります。ここでは、依頼時に押さえておきたい実務的なポイントを整理します。

  • 用途・機能を伝える
    その部品がどこに使われ、何と嵌め合うのかを共有すると、公差や仕上げの相談がしやすくなります。
  • 優先したい項目を明確にする
    納期・コスト・精度のどれを最優先するかを事前に伝えることで、最適な加工条件を選定できます。
  • 図面とデータの両方を用意する
    2D図面に加え、3Dデータや現物写真があると、加工方法や治具設計の検討がスムーズになります。
  • 相談は早めに行う
    試作段階から関わることで、「そもそも形状を少し変えれば大幅にコストダウンできる」といった提案が可能になります。

まとめ

本記事では、ワイヤーカットとはどのような加工か、その原理から高精度の放電加工の理由、複雑形状の加工の外注の適性まで整理しました。ワイヤーカット放電加工は、工具圧がかからず熱影響も小さいため、微細な形状や高硬度材でも安定した寸法精度を得やすい工法です。一方で、板厚や形状、要求公差によってはマシニングや研削、型彫り放電の方が適するケースもあります。
重要なのは、「どの形状・精度・納期条件なら最適か」を早い段階で加工メーカーと共有することです。イコマ工業では、図面段階のご相談から最適な加工方法や工程組みをご提案できますので、ワイヤーカット放電加工を含む金属加工・金型製作の外注先として、検討時のパートナーにお役立てください。
※当社では、ワイヤーカット加工は協力工場にて加工いたします。